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頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

田舎に生まれてよかったと感じること

自分の人生の中で見えている景色が大きく変わった経験というとどうしても大金を手にしたとか、芸能人などのような有名で人気のある人と知り合えたとかそういった話になりがちな気がしますが、意外と普通の人生でも景色が変わる経験はあると思います。

 

私の場合、それは明らかに大学進学でした。

と言っても大学生の生活の中で景色が変わったというわけではなく、地元を出て、誰も知り合いのいない、かつ18歳までよりもだいぶ都会の街に住む事になって変わった景色です。

正確に言えば景色が変わったと言うより自分の知る世界が広がったといったほうが正しいかもしれません。

 

私は田舎の出身です。

と言っても県庁所在地で実家は新幹線の停車駅から徒歩20分くらいなので多くの人が想像する田舎よりはやや都会だと思います。

それでも18歳の時に大学進学のために大阪に行った時はかなり感動しました。

今でこそ新大阪はさほど面白い街ではないことや東京都比べると大阪って結構田舎な部分もある地方都市という印象ですが、当時は新大阪のビル群が見えただけで感動したものでした。

あの当時新幹線で新大阪に向かうまでの高揚感は人生の中でも忘れられない経験です。

また、天気予報が地元のときと全く違う地域の天気予報をしているでさえ面白かったです。

 

この感動や経験は私が田舎の出身で地元を出たからこそ得られたものだと思います。

もし地元に残っていたら一切経験することはなかったでしょう。

なので私は田舎に生まれてよかったと思っています。

逆に高校を卒業して地元を出る機会のない人はもったいないと思います。

 

私が就職を気に東京に出てきて首都圏出身の人と会う中で一つ気づいたことがあります。

それは地方出身者も東京出身者も同じ地元に残り続けた人特有の価値観、考え方があるということです。

そしてそれは何かというと学生までの常識が大人になっても続いているなということです。

前職の同期で私と同じように地方出身者の友達がいましたが、よく私にお得になるセールの情報だったり、常に今より良くなる情報をくれました。

私も自分で調べて伝えることもあったのですが、東京出身者はそういう情報には興味を示さず、現状維持を好んでいるように映りました。

それは私の地元に残り続ける人と全く同じです。

 

ただ、東京出身者の人が可愛そうなのは、東京以上の経済都市が日本にないので東京を出る必要性が普通に生きていると生まれないこと、そして仮に出ることになっても地元より都会を見て感動することがないことです。

その点は気の毒だなと思います。

しかし、地元に残って流れるままに生きる人は田舎でも都会でも変わらないというのが社会人になって発見したことでした。

だから大事なのは10代後半の多感な時期に地元の見慣れた景色を一変させる経験をすることなのではないかと思いました。