東京都民10年目を迎えて感じること
今年の4月で社会人10年目を迎えました。
地元は長野、大学は大阪で社会人になってから東京に住み始めたので東京都民になって10年目となります。
大学4年間を過ごした大阪から東京に来るときを思い出すと嫌だなという感情しかありませんでした。
何が嫌かと言われれば明確にこれというものはありませんでしたが、周りの人が東京が嫌いと言っていたことや大阪への愛着というのもあったのだと思います。
そんなことを考えていましたが、今となっては大阪よりも東京に住んだ期間の方が2倍ほど長くなっています。
東京という街で不思議なのが、大阪よりも2倍以上長い間住んでも大阪ほどの愛着はないということです。
かといって東京が嫌いなわけではないですし、今現在で慣れているのは東京です。
東京で生まれた人がどういう感覚なのか興味がありますが、地元感、地域感が東京にはまったくないと思います。
首都で大都市でいろんな地域から人が集まるということで逆に昔からのルーツが良くも悪くも残らないのがその原因ではないかと考えています。
大阪で4年過ごして今はおそらく結構変わった部分もあると思いますが、今でも第二の故郷的に大阪を捉えているところが個人的にはあります。
大阪に住んで感じたのが、大阪は近畿、関西圏第一の都市ではありますが、そこに所属する人の殆どは大阪、京都、兵庫の人だということです。
やはり同じ地域の人が集まることで地域感みたいなものが受け継がれていくのではないかと思います。
だからこそ大阪都構想が否決されたというのもありますが。
少し話題がそれますが大阪都構想に関してはそこの住民としては寂しいと感じる気持ちはわからなくもないですが、否決されたことで今後東京と大阪の差は更に広がっていくのではないかと思います。
経済都市としての力は東京と大阪でははっきりいって全く違うと感じています。
東京に住んで5年以上経過したあたりで大阪に出張し、阪急で淀川を渡ったあたりで梅田からわずか数分でこんなに田舎みたいなところを走ってたっけ?と驚いたことがありました。
今の仕事柄いろんな会社のHPを見ることがありますが、東京の企業ほうがページもしっかり整備されています。
都構想の話で経済サイドに話題がずれましたが、東京でしか働いたことはありませんが、前職の支社の人の話を聞いたり、地方の会社とやり取りすることがあると、仕事の競争は東京が最も厳しいのは実感します。
地元感もなく、競争が厳しい東京に何故住み続けているのか、自分でも不思議なくらいです。
転職するときに親戚から「どうせ転職するならこっちに帰ってくればよかったのに」と
言われたこともありましたが、言われてそんな考え方があることに気づいたくらい東京で働くことが染み付いていました。
なぜ、東京に住み続けるか、働き続けるかを考えるとこれというはっきりした言葉で言えないですが、何か勝負し続けたい気持ちがどこかにあるのではないかと思いました。
それは誰かや組織と戦うというわけではなく、自分の可能性を確かめるという勝負です。
おそらく地方の会社に今から転職したら一生そこから出ないのではないかと思います。
また、地方で働くと既存の産業を守る保守的な方向になるような気がして、どちらかといえば新しいことを仕事としてやりたいという思いで東京に住んでいるのではないかと思います。
都民10年目、気持ちを新たに戦っていこうと決意を新たにしたところです。