ギョグゼギボビビビ

頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

結婚式を終えての率直な想い

結婚式を終えて自分の気持ちをまとめておきたいと思ったので、ここに記す。

 

一言でいえば「最高」という言葉に尽きる。

何が良かったのかと言われると答えるのは難しい。

楽しかったという言葉も面白かったという言葉も少し違う。

色々考えてみたが、とにかく幸せな時間だったという言葉が一番しっくりくる。

会場の従業員みんなから「おめでとうございます」という言葉をかけてもらえるし、自分の親族がとにかく嬉しそうにしていてそれが自分自身幸せだった。

 

正直に言えば、自分がやるまで結婚式は金の無駄だと思っていた。

しかもゲストとして行けば3万円を支払う羽目になる。

こちらからは行かせてくれと頼んだわけでもないのに。

いや、もっと言えば結婚自体にも否定的な考えを持っていた。

だからこそ結婚式を祝うなんてとんでもなかった。

今になってそんな気持ちで参加していた事を申し訳なく思っている。

 

結婚しても離婚率が30%を超えるという情報をどこかで目にしたことがある。

しかも離婚が経済的な条件でできないから仕方がなく結婚関係を続けている人もいるだろう。

そう考えると結婚しても何年か一緒にいると50%以上の確率でその関係は破綻すると考えていた。

だからこそ将来そこそこ高い確率で破綻する関係であるにも関わらず、そこに数百万という人生の中でもかなり高額な出費を行う神経が信じられなかった。

そんな感じで30歳くらいまで結婚式に参加するものの全く祝う気持ちなんて持ち合わせていなかった。

 

まぁ実際自分も結婚してこれから夫婦生活を良いものにしていく努力はもちろん行うもののどうなるか2,30年先のことは全くわからない。

でも今現在確実に言えることは、結婚式をやって本当に良かったということだ。

改めて感じたのが、結婚式は2,30年先のための投資ではないということである。

自分にとって結婚式当日は人生最高の一日と言っても過言ではない。

そうなるなんて思いもしなかったが、結婚式のために支払う費用というのは、人生最高の一日のために支払ったお金なのだと思う。

 

結婚式について金の無駄だとか結婚自体に意味は無いからそこに幸せを求めるのは馬鹿みたいなことを言う人もいる。

私もそちら側の人間だったのだが、最近気づいたことがある。

結婚に対して否定的な言葉を発する著名人や自分の知り合いほぼ全てに共通するのが、全員一度は結婚しているということだ。

つまり結婚したうえで失敗を経て結婚はロクなものじゃないという自分の考えを出しているのである。

逆に結婚してよかった、結婚式は最高だったという人もいると思うのだが、そういった言葉を発する人は少ない。

これは日本人の気質もあるのかもしれないが、そう考える人も当然いるはずだ。

いや、発しているが数が多くあまりにも普通の意見だから目に入らないのかもしれない。

まぁ最初から結婚=幸せと考えていたのではなく、結婚に懐疑的で遠回りをしたからこそ今回の感動があったと思っている。

 

また、結婚はしたけど式までやるのは準備が大変という人もいる。

何度も書くが金も相当かかる。

特に若者はお金がないと言われているが、それでも可能な範囲で結婚式をあげることを私はお勧めする。

「結婚は婚姻届を役所に出せば成立する。だから結婚式には特別意味は無い」というのがつい半年くらい前まで考えていたことだ。

入籍しただけでも親族は喜んでくれる。

でも結婚式を挙げ、目の前で晴れ姿を見せた時の親族、特に両親の嬉しい顔というのはこれまで見たことがない表情だった。

それを見れたということもとても嬉しかった。

 

他にも結婚式にでもならないと向き合ってメッセージを送ることがない人もたくさんいるだろう。

両親や兄弟はもちろんだが、私の中では従兄弟もその一人である。

従兄弟とは幼いころから高校生くらいまで仲が良く、私にとってずっと憧れの存在だった。

でも大人になってそれぞれの生きる場所が大きく変わり、アイデンティティが形成されていくとなかなか幼いころのようには付き合わないし、会う頻度ももちろん減る。

結婚式をやらなければ何か改まってメッセージを送ることはなかっただろう。

そしてこちらが本心を開示すればもう一度距離が近くなることができるとも感じた。

結婚式が終わって見送りの時に従兄弟からハグを求められた。

なんか昔に戻った気がして本当に嬉しかった。

 

結婚式のプランナーからは準備を楽しんでやりましょうと言われた。

楽しめる部分もあることはあったが、面倒な部分も多かったし、結婚式当日がめちゃくちゃ楽しみだったということはない。

実際、妻も結婚式当日の朝は引きつった顔のお手本のような顔をしていたし、結婚式の翌日ディズニーのチケットを購入していた。

だから結婚式自体を楽しみにしていたわけではなく、自分たちがしっかりやる儀式みたいな位置づけで考えていたのだろう。

でも当日何度も言うように幸せな素晴らしい時間を過ごせた。

これは、周りの結婚式場の人や参加してくれた親族、友人が幸せなムードを作ってくれたからだと思う。

そしてこれは入籍しただけでは経験できないことだ。

結婚式の間にも自分のあいさつや余興も多少あったので緊張感もあったが、無事終わるとこれまで感じたことのない寂しさがあった。

結婚式のようなみんなから祝ってもらえるイベントは私が考える限りもう無いのではないかと思う。

これまでスポーツの試合で勝ったとか試験に受かったということで祝福されたことはあったが、一日かけてああいう祝福をされたことはない。

正直に言えば、結婚式から2日経った今でも寂しさが残っている。

ちなみに結婚式の翌日にディズニーシーに行ったが、ディズニーにいる間も結婚式のことを考えていたし、妻と結婚式の事をずっと話していたのでディズニーに行ったのにその思い出が全くない稀有な経験にもなった。

 

とにかく、何度も言うが、結婚式は幸せだということは伝えたいし、結婚する人にはこれからも結婚式をおすすめしたい。

仮に結婚式をやっても将来不幸な夫婦生活となる可能性はある。

それでもやろう。

将来のことを不安がるより今を目一杯幸せに生きよう。

そんな前向きな気持ちにさせてくれる結婚式だった。

当日、参加してくれた新郎新婦両方の友人、親族に心から感謝の気持ちを述べたいし、少しでも幸せな気持ちになってくれたら幸いである。

そして結婚式を行ったことで改めて妻を幸せにする決意を固めている。