気の毒な人を見て自分で選ぶことの大切さを知る
私は大学卒業後ずっと一つの会社に勤めていましたがこの度転職することになりました。
ちなみに私が現在働いているのは日系の大手電機メーカーです。
12月で転職することになり今の仕事の引き継ぎを別の方に行ったのですが、その方は元々別の部署に居た方でした。
引き継ぎを進める中で当然業務以外の話も出てくるのですが、聞いているとなんか気の毒に思える部分があり思うところがあったのでまとめようと思いました。
その方は職場まで1時間半ほどかかる場所に住んでおり、毎朝5:30に起きているようです。
都心から遠く離れた家はすでに購入済みで引っ越しをしようにも都心から遠く離れた家で借り手が見つかるとは思えません。
そしてその方はタバコを吸っており肥満です。
通勤時間が長くなると肥満率が上がると聞いたことがありますが元々肥満だったのか社会人になってから肥満になったのかわかりませんが正直健康とは思えません。
さらにその方の経歴を聞きました。
元々現場作業員を希望して入社したようですが入社後最初に配属されたのは作業員が修理対応するときに誰をどこに行かせるかを管理する仕事だったようです。
その後その方が取り扱っていた製品を売る別のグループ会社に転籍し、希望していたわけでもないのに営業に配属、さらにその何年か後から名古屋や仙台など転勤を繰り返します。
そして取り扱っていた製品が斜陽産業で売上減少の影響で本社統合され、営業部門の事務に異動となります。
そこでも半年で事務から営業に異動しました。
ちなみに営業に異動したのは私が会社を辞めるからではなく、同じチームにいたベテラン社員が精神を病んで営業が続けられないと判断されたので交代となったためです。
会社の都合でなんども職種を変えさせられ、転勤を繰り返させられている彼ですが私の転職に対して「転職するのすごいですね」と言われたのはびっくりしました。
他の人と比べてもうちの会社の中では明らかに人事で嫌な役割を負っていると私は思うのですが転職するという気はないようです。
かといって会社の人事をすべて前向きに受け止めているわけでもなく自分のキャリアが会社に翻弄されているという自覚は多少はあるようでした。
彼は現在30代中盤なので転職できない年齢ではないと思いますが、養う家族もいるので失敗しても大丈夫とも言えない状況ではあります。
今回私が転職する理由はこのまま今の会社にいたら、もっと言えばこの会社に居続けて人生を預けるのは危険だと感じたので自分で動こうと思ったことがきっかけです。
一応大手なのでコロナのダメージも会社全体ではあったものの給料は1円も減らず、5〜10年後に潰れるかと言われればそんな簡単に潰れるとは思えません。(株価は順調に下がっていますが、、)
周りの同期と会話しても会社での仕事にやりがいを感じているわけでもないけど辞めない理由は安定しているからが大半です。
そういった人ほど詳しく話を聞くと昭和のサラリーマンが好んで住んでいたような場所に家を買ってしまうケースが多いです。
会社から遠く離れた家を買い、自分が望まない異動を繰り返しても会社を出ず過酷な毎日を送っているのは気の毒です。
しかもその方は人間的にいい人で仕事も真面目にやっているので尚更私はどうすることもできないけど幸せになってほしいなと思います。
反面教師というわけではないですがやはり大事なのは自分の頭で考えて決断するということなんじゃないかと思います。
そして自分の頭で考えるためのインプットも大切なんだなと思わされました。