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頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

東証一部上場企業 勤続30年の部長はなぜ横領したのか?

私が今勤めている会社で今月直属の上司ではないものの存在は認知していた別の部署の部長職の方が突如社内に退職する旨のお別れメールを流しました。

私はメールを見た瞬間におかしいなと思いました。

だって日系企業で年齢が上がれば上がるほど転職童貞がほぼ多数を占めるうちの会社で50を過ぎた部長がなんのきっかけで転職するの?って話です。

実は半沢直樹でいうところの渡真利のような同期から知らされた情報によると横領がバレて自主退社、実質クビとなったようです。

 

詳細にどんな横領をしたのかを説明するとタクシーチケットで支払いして入手した領収書を自分が現金で支払った経費として申請していたようです。
しかし領収書にチケット利用と書かれるみたいでバレました。

タクシーチケットとはタクシーの乗車料金を後払いできるチケットでよく取引先との接待などで使われるケースが多いです。

 

横領が悪いのは当然のことですが、今回この事件を起こしたのは部長職の人間です。

タクシー代なんてせいぜい数千円、高くても2万程度でしょうからそんなはした金のために30年も働いた会社をクビになるのはとっても愚かと言わざるを得ません。

しかし気になるのがどうしてそんなことをしたのか?ということです。

 

当然本人になんで横領したんですかとは聞けないので、横領した理由を考えてみたところ考えられるのは以下の2つかなと思いました。
1.昔から繰り返していて悪い認識が無くなっていた。

 →しかし私は社内で他で同じことをしている人を聞いたことがないので可能性は低いと考えています。ちなみにタクシーチケットを私用に使っている人も社内には結構居ますがこれも横領です。でもこれは会社に正式に追求された人は知る限りいません。

2.タクシー代を頼りにするほど金に困っていた。

 →普通に考えればこっちだと思います。というかこちらでなければただの馬鹿としか言いようがありません。ただ、今回横領したのは腐っても東証一部上場企業の部長職の人間です。給料はおそらく1,000万前後はもらっていると思います。そんな経済的には豊かな部類に入るはずの人が横領せざるを得なかったのは借金以外考えられません。


その人と仲が良いわけではないのでどこのどんな物件を買ったのか知らないし、その人自身あるいは嫁の金遣いが荒いかもわかりません。

ただ、普通に不足するはずのない給料をもらっておいて足りなくなるというのは明らかに異常です。

この方ではありませんが私が新入社員のときの課長が仕事終わりの飲みの席で得意げに情弱な話をしていたことを思い出しました。

その内容は何らかの保険を積み立てているようで60歳になったらプラス200万で積み立てた金が返ってくるというものでした。

その時はっきり覚えている言葉が「みんなこういうこと知らないんだよな」と語っていたことです。

色々積立投資とか勉強して改めてあのときの課長が惨めになったのは言うまでもありません。

それ以外にも当時の課長に限らずどうもこの世代の持ち家信仰は相当強くて大学時代から身についていた本を読む習慣があって間違った道に行かず本当によかったと過去の自分に感謝しています。

 

話を横領に戻すと、とても気になったのが会社を辞める報告を家族に行う際にどんな言い方をするのでしょうか?

だって妻の立場からしたら30年も働いて部長になって今更やりたいことができたから転職するって言われてもおかしいです。

それだったらもっと早く辞めてるだろとツッコミが入るのは必須で横領してクビになったことを正直に話すのでしょうか?

しかも転職活動をして雇ってくれる会社が見つかったから辞めるわけではなく、会社に横領がバレて事実上のクビですから準備なんてしていないでしょう。

職務経歴書も書いていないと思います。

そもそも入社30年なので53歳まで一つの会社に居た人間を雇ってくれる企業もなかなか見つかりにくいと思います。

この方の今後のキャリアそしておそらく抱えているであろう借金がどうなるのか私は知ることはないでしょうが軽い気持ちで行う悪事が人生を転落させる様を見てしまったような気がします。