ギョグゼギボビビビ

頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

2021年のプロ野球日本シリーズが面白かった理由

今年の日本プロ野球ヤクルトスワローズの20年ぶりの日本一で幕を閉じました。

 

昨年、一昨年が酷かったこともあり今年の日本シリーズはヤクルト、オリックスのファン以外も楽しめたシリーズになったのではないかと思います。

 

今年の日本シリーズがなぜ面白かったのかその理由を考えてみました。

まずすべての試合が接戦で6試合中5試合が1点差、唯一1点以上差がついた試合も2−0と緊迫感のある試合だったことは当然です。

 

ただ、それ以上に今回のシリーズは、流れや勢いで決まった試合がなかったということが面白かった理由なんだろうと思います。

せいぜい第一戦の9回裏くらいです。

例えば今回のシリーズだと第5戦、ヤクルト3点ビハインドで今日は厳しいかなというところに山田哲人の3ランで一気に同点、これはヤクルトが決めるかと思ったらジョーンズのホームランで結局オリックスが勝利したり、第6戦の8回、NHK解説の小早川さんがここがポイントだと挙げ、表を山本由伸が3者連続三振、これはオリックスに流れがくるかなと思った裏ですが点が取れなかったということがありました。

上記の2つの例以外にもガタガタと行ってしまいそうなところで踏みとどまったり、ピンチを凌いだ後に点が入らなかったりとにかく流れや勢いではなく急に点が入るケースが多かったのではないかと感じています。

だから今回のシリーズは最後まで予想できない展開が続いておりそれが面白いと思った理由の一つです。

 

次に今回のシリーズが面白かった理由の2つ目ですが、ヤクルト、オリックスという普段応援も注目もしていないチーム同士の対決でしたが、この両チームとも来年もっと強くなる余地があるなと感じたところです。

昨年のソフトバンク対巨人は出ているメンバーがだいたい成熟してる感があり、何らかしら外から補強しないとこれ以上チームとして強くならないだろうなという感じがありました。

実際巨人は梶谷を補強してますしね。

ただ、ヤクルト、オリックスは今でも強いけど来年もっと強くなると期待できるチームでとても魅力がありました。

ちなみに私は中日ファンですが浮気しそうなくらい来年の両チームは楽しみです。

ヤクルトで言えば奥川、高橋も左右のエースが来年本格的に覚醒するかもしれないし、接戦続きの日本シリーズを勝ちきった中村の捕手としての経験は来年更に良いリードをする事に繋がると思います。

ヤクルト黄金時代の監督であった故野村克也さんはキャッチャーは日本シリーズを経験したら更に良くなると言っていましたが中村はまさにそういう状況にあると思います。

オリックスで言えば山本、宮城だけでなく第3戦以降投げた投手も若くて良い投手が多かったし、ショートで出場していた紅林なんかは途中エラーもありましたけど高卒2年目とは思えない動きでした。

中日ファンからするとショートの若手の括りで根尾と比較してしまいますが、正直ショートとしての動きはぜんぜん違うと感じたし、そもそも中日ファン、名古屋のメディアは中日の若手に甘いなというのを痛感しました。

よく根尾を見たファンが「前よりうまくなっている」だとか「荒木も井端も森野も年数経ってからレギュラーになったから大丈夫」という人が多いですが紅林の動きを見たらそんなの甘えというかプロ野球選手にそんな余裕はないんだと感じました。

若いから大丈夫というのは終身雇用のサラリーマンの世界だけなんだろうと思います。

 

さて、ここまで今年の日本シリーズが面白かった理由を書きましたが、個人的にヤクルト、オリックスには謝罪しないといけないです。

というのも、ヤクルトは2015年にリーグ優勝していますが両チームともBクラスもっと言えば最下位常連でした。

プロスピの順位予想はよっぽどのことがない限りこの2チームを最下位に予想していました。

また、ヤクルトは巨人、オリックス阪神と同じ地域にプロ野球を代表する超人気チームがいるんだから早く別の地域に移転したらどうかなんてことも野球が好きな友達に話したこともあります。

山田哲人はもうトリプルスリーを何度も達成したし、チームとして勝てるところに行ったほうが良いのではないかと思ったこともあります。

 

今年の日本シリーズは言い方は失礼かもしれませんがそんな脇役のチームによって改めてプロ野球の素晴らしさを実感させてもらいました。

また、2011年の悔しさを知る青木宣親の涙はとても感動的でした。

ありがとうございました。

 

しかし、来年は中日が優勝することを私は祈っています。