ギョグゼギボビビビ

頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

感謝している先生と自分の意見をもつことについて

最近『自分の意見で生きていこう』という本を読みました。

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この本の内容は意見を出す、考えることの重要性、そもそも意見とは?ということや陥りがちなケースとして意見と反応の違いみたいなことが書かれています。

この本を読んでいて私が他人の意見によって大きく影響を受けたことがあったのを思い出しました。

 

私が中学生の頃の話で当時の社会科の先生が自分の思想を明らかにした上で授業をしていました。

当時の小泉総理やブッシュ大統領が大嫌いで中国や朝鮮に謝罪すべきという典型的な左寄りの人でした。

そういえば第一次安倍政権誕生を目前にしたときだったのですが、「安倍が総理大臣になったら独裁者になる」ということも言っていたのを思い出します。

当時多感で特に知識もなかった私はその授業の虜になっていました。

私だけではなく他のクラスメイトも何名か左寄りになっていました。

特に授業を真面目に聞いていた生徒です。(そもそも授業を聞かない連中は思想もクソもありませんでしたw)

他の先生から社会の授業を受けたクラスでそういったことはなかったので異質だったと思います。

 

今の私がその先生ともし政治について話したら間違いなく噛み合わないと思います。

流石に中学生の時に感じたものを引きずったまま大人になってはいません。

逆に引きずった人がSEALDsやアベ政治を許さないみたいなことを始めるのでしょう。

思想は違いますが、当時のこの先生には社会、政治経済というものに興味を持たせてくれたという理由でとても感謝しています。

同世代でも政治や経済に一切興味を持たない人は結構多いです。

私はこの先生の「意見」で心を動かされて興味を持ったわけです。

 

自分の意見を持つことで他の人に影響を与える効果はあると思います。

私は特に覚えていなかったのですが友達に「生命保険に入るやつはバカ」と言ったことがあるようです。

ある時、その友達から保険の営業を受けているけどバカと言っていたのを思い出したから入るべきか悩んでいると相談を受けたことがありました。

無責任な話ですが私は保険の専門家ではないので、その友達が保険に入るべきかどうかなんてわかりませんが、私の意見に少なからず影響を受けていたわけです。

 

他の世界の例を挙げると今の日本人の野球選手の中で最もSNSで注目を集めるのはダルビッシュ有だと思います。

それはなぜかと言うと彼は意見を表明するからだと思います。

彼が日本球界やメジャーリーグで残した成績は確かに一級品だし、日本人トップと言っても過言ではないと思います。

ただ、彼ほどの影響力は他の選手は持ち合わせていないと思いますし、それは彼が残した成績だけの話ではないです。

例えば最近一般的になった野球選手のウェイトトレーニングですが、これが普及したのは間違いなくダルビッシュの影響が大きいと思います。

それまでも清原や金本といった選手がウェイトで強化するということはありましたが、SNSなどもなかった時代でウェイトが必要だという「意見」として広まることはありませんでした。

それをダルビッシュSNSも活用しつつ自分の意見として表明し、しっかり成績を残したから他の選手も取り組み始めて今ではスタンダードになったのだと思います。

 

意見を考えるというのは難しいというか正直大変だと思います。

もっと言えば意見を持たなくても問題ない場面が日常的には多すぎて、意識しなければ意見ではなく反応だけでも日本では生きていくことが可能なような気がします。(意見と反応の違いは本を読んでください)

ただ、意見がなければ流されるように生きていくことになるだろうし、都合よく使い捨てられるのではないかとも思うのです。

少なくとも意見を出すときは頭を使っていると思うので意見を出すかどうかだけでも差はつくと思います。