批判モードに入ると幸福さえも喜べなくなる話
サッカーのワールドカップ予選が今行われていますが、どうも日本が苦戦しているようです。
Twitterには森保監督辞任しろというつぶやきも多く見られます。
先日プロ野球で中日ドラゴンズの福投手がSNSでの殺害予告に対して恐怖心を感じていたことを明らかにし、問題提起を行いました。
サッカー日本代表はサッカーファンからしたら多分とっても大事で超応援しているチームなんだと思います。
つまり愛があるはずです。
しかし、ワールドカップ予選で内容が良くない勝利を収めたときに喜ぶでもなく内容が悪いからやっぱり森保辞めろと言っています。
これはサッカーだけではない話ですが自分ではなく、特に仕事上その結果の責任を負わない対象について愛が深くなりすぎると時として最大のアンチになることがあると感じています。
ワールドカップ予選について言えば最終目的はワールドカップへの進出権を得ることだと思うのでどんな形でも勝てばいいはずです。
どことやった試合か忘れましたが、日本がギリギリ勝利した試合でサッカーにそれほど思い入れのない私なんかは日本勝って良かった、良かったと思っていたのですが、Twitterでは随分荒れていました。
もう日本が勝つことを喜ぶより監督辞めろという方が楽しくなってしまっているかのようです。
おそらく森保辞めろと言っている人のほうが私よりサッカーへの日本代表への想いや愛情は強いはずです。
しかし愛が深く知識がついて自分だったらどう采配するということを考え始めるとそれと違うことをやって負けた現場の人間に対してとんでもなく風当たりが強くなります。
そして無能判定するともはや好きなのか嫌いなのか、応援してるのか足を引っ張っているのか外から見るとわからなくなります。
そんな肩に力を入れずに応援すればいいじゃんと言ってもすでに深くなりすぎた愛を元に戻すことはできません。
熱狂的なファンというのは趣味としては良いと思いますが、自分の生活も捧げ始めると厄介だと思います。
そもそも日本代表がワールドカップに出ようが出なかろうが年収が左右されるファンはほとんどいないはずです。
プロスポーツがファンの入場料も一つの収益源になっていることは承知ですが、どこまで行っても所詮他人がやっていることです。
応援しているチームが世界一になったからといって自分もその称号を得られるわけではないし、負けたところで失うものもない。
おそらくですが他人のやっていることに一生懸命になっている人も自分の目標や生きがいを見つけさえすればSNSでわざわざ誹謗中傷することもなくなると思うし、何より自分の手を動かすことになりますからうまくいっても失敗しても何らかしら得られるのではないかと思います。
その経験は他人のやっていることに心血を注ぐよりも大切なことだと思っています。