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頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

思春期とアイデンティティについて考えた

30歳を過ぎて昔の音楽やドラマを見るとこれ懐かしいーと思うことが増えます。

そして最も懐かしいと感じるのは自分が中学、高校の頃あたりの音楽やドラマだと最近気づきました。

これは私の彼女も同様なことを言っていたので、ほぼ皆さんに当てはまるのではないかと思います。

 

この中学、高校の頃というのはいわゆる思春期と呼ばれる時期で、気分の波が激しくジェットコースターに例えられることがあります。

この時期に運が悪いとグレる人や引きこもりになってその後の人生に暗い影を落とすこともあるでしょう。

 

思春期の頃の音楽やドラマが何故懐かしいと感じるかと考えると単純に知っているからというのが理由です。

逆に20歳を過ぎてからいつ誰がどんな曲を出したか全くわかりません。

そしてなぜ思春期の頃の音楽やドラマを知っているかと言うと好きだからと言う理由ではありません。

私自身、音楽にもドラマにもほとんど興味がありませんでしたし、今もありません。

しかし、この思春期の頃は年間トップ10の曲であればサビくらいはわかっていたでしょうし、みんなが見ているドラマはなんとなく見ていました。

これは私だけではないと思います。

 

また、なぜ思春期のころはみんなが見ている、聞いているということを重視するかについても考えました。

私の答えとしてはアイデンティティが固まっていないからというものです。

アイデンティティというのは大体20歳ころに決まるようです。

そしてアイデンティティが固まると周りの人が聞いている音楽とか見ているドラマにはあまり関心がなく、自分の見たい、聞きたい、やりたいというのが優先されていくのだろうと思います。

自分というものが定まっていないから周りと違うことをやるのが不安なのです。

今思うと私も10代の頃、特に中盤から後半にかけてはそういった傾向がありました。

今では人と違うことが自分の長所で人と違うから得ができるという思想になっていますが。

そして一つ思い出した興味深い事象が、20歳辺りで自分の母親と友だちのような会話をすることが増えたように感じました。

大学からひとり暮らしをし、ある意味親と子供という関係ではなくなりつつあったからかもしれませんが、それ以上に私のアイデンティティが固まり精神的にも大人になったからではないかと思います。

 

アイデンティティが定まるのが20歳頃だと書きましたが、精神年齢というものもおそらく20歳くらいで止まると思います。

いや、厳密に言えば20歳以降は自分の心身の成長では精神年齢は上がっていかないという言い方になります。

そこで出てくるのが仕事であったり、結婚や子育てなのではないかと思います。

今の時代にこんなこと言うとあれですし、自分はそもそも独身ですが、仕事で接した人で独身の人はいくら歳をとっていても自分中心な物の考え方をする人は多いなという印象です。

これは率直に言ってしまえば精神年齢が低いのだと思います。

 

今回は自分の懐かしいという感情から思春期について考えてみました。

今10代で学校での人間関係に苦しんでいる人もいるとおもいます。

それはアイデンティティが固まっていないから、まだわが道を歩める状態ではないということです。

でもわが道を歩める日は必ず来るはずですし、いつか10代のいろんなことに悩んでいた日のことをそんな時代もあったねといつか話せる日が来るでしょう。

私も10代の頃は人間関係に苦しんでいたほうだと思います。

今思えば他人と歩調を合わせるために興味のないものを無理やり自分の中に入れていた、まさにわが道を歩めていなかったことが原因だと感じています。

そして10代の頃というのは20歳以降特に社会に出て以降よりも濃密で印象に残る時間になる人が多いと思うので苦しくても大事に過ごしてほしいということを伝えて終わりにしたいと思います。