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頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

落合監督が名将だと感じた言葉

先日MBSラジオミスタータイガース掛布雅之とミスター三冠王落合博満の対談がありました。

その中で落合監督がやっぱり名将だと実感したシーンがあったので残しておこうと思いました。

 

それはアライバのコンバートの話です。

すでに監督退任から10年以上経過し、アライバの両者とも現役を退いているからだと思いますが、あのコンバートの真相を本人の口から語られています。

ちなみにこのコンバートの理由はベストセラーになっている「嫌われた監督」の中にも書いてあります。

 

あのコンバートの理由は井端が膝を怪我して守備範囲が狭くなったからというものでした。

しかし、当時の落合監督はコンバートの理由を井端の膝とは言わず、アライバの二人が横着し始めたと言っていました。

そしてあのコンバートで守備位置を交換して苦しんだのは荒木雅博の方です。

井端に関しては2010、2011の二年間は目の不調もあってそもそも出場機会が限られるという部分はありましたが、あのコンバートで苦労しているというのは荒木のほうが印象としては強いでしょう。

 

私がなぜ落合博満が名将だと感じたかと言うと、このコンバートの理由を二人に原因があるとして井端だけでなく荒木にもさらなる飛躍のきっかけを与えるとともに、下手な言葉でモチベーションを落とすことをしなかったというところです。

先程も書いたとおりあのコンバートで苦しんだのは荒木の方です。

実際には荒木自身も「俺の野球人生をめちゃくちゃにしやがって」と落合監督を恨みかけたと言っていました。

もし、井端の膝が悪いからチーム事情で荒木にショートやってくれと言っていたら荒木は途中でモチベーションを失っていたのではないかと思います。

あるいはFAで出ていった可能性もあります。

お前はまだまだだと言われていたから恨みかけてもモチベーションを保てたのではないかと思います。

そしてこの事実を両者が引退するまで語らなかったところも素晴らしいです。

 

最近のプロ野球を見ていて落合監督の野球をリアルタイムで見れたのは本当に幸せだったと思っています。

このアライバのエピソード以外にも先発を隠したり、ブルペンを映さなかったりとにかくルールの範囲で勝つためになんでもするというのは今のプロ野球では12球団どこを探してもありません。

また、予告先発セ・リーグでも導入されてしまい悪い意味でプロ野球はわかりやすくなってきていると思います。

しまいには指名打者も導入したいと原監督筆頭に意見が出ているほどです。

これは絶対阻止してほしいです。

 

You Tubeでは落合監督以外にも同じ時期にライバルとして競っていた岡田彰布阪神でどういう考えで采配をふるっていたのかも動画としてあり、監督の采配を楽しめる最後の時代だったのかなと思いました。

最近になって故野村克也さんがプロ野球の監督は人材不足と言っていました。

当時はそうは思っていませんでしたが、今になってそれを感じ始めています。

今の12人の監督でどういう野球をやるのか楽しみな監督は確かにほぼいません。

今の所では新庄監督くらいです。

おそらくですが新庄監督はびっくりするような采配をすると見せかけて意外とノーマルな野球をやってくると予想しています。

 

監督経験がないところではイチローが監督をやったらどういうチームを作り、選手への意識付けを行うのかとても気になりますが、本人はやる気が無いようなのでおそらく見ることはないでしょう。

また江川卓監督というのも見てみたいですが年齢的にも12球団OKにしていないと実現しないでしょう。

 

また、侍ジャパンの常設化にも大反対ですがそれは別の機会にします。

30代前半にして老害のような内容になりましたが、プロ野球は私の最も長く続いている趣味なのでさらに球界には発展してほしいと願っています。