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頭の中で考えて行き先がないものを置いていくブログです

なぜベンチャー企業は入社と言わないのか

1ヶ月ほど前に日系大手企業からベンチャー企業に転職しましたが、転職前からベンチャー企業でよく聞くある言葉についてずっと疑問がありました。

それは「ジョインする」という言葉です。

入社で良くね?という率直な感想をもっていました。

 

電車の中でぼーっとしてたらなんとなくこのことについて何故か考えてみようという気になったのでこの言葉を使う理由を考察します。

 

まず、ジョインという英語は日本語に訳すと皆さん御存知の通り「参加する」になります。

英語で入社はJoined the companyあるいはEntry to a companyになります。

なので入社をジョインするというのは決して間違っているわけではないと思います。

でもここを整理してもまだ私の心の中では入社でよくね?という気持ちは消えませんでした。

 

現時点での私の見解ですが、ベンチャー企業と日系大手企業の置かれている状況の違いがこの言葉の違いになっていると思います。

 

ベンチャー企業というのは入社してみて実感しましたが、基本的に会社ではあるものの一つのプロジェクトを成功させることを目的としています。

また、そのプロジェクトは今の世の中で浸透しきっていないあるいは全く浸透していない事柄を扱うことが多く、まさに今世の中を変えようとする動きになります。

 

一方日系大企業(特に斜陽産業)は存続が目的です。

成熟している市場で同じ客に5年単位くらいで自社製品を入れ替えて利用し続けてもらい従業員とその家族を守るのが大企業の目的となっている事が多いです。

少なくとも私のいた会社はそんな感じでした。

だから世の中に変化なんてしてほしくないし、本音で言えば10〜15年前くらいでテクノロジーの発展が止まっていてくれたほうが私がいた会社にとっては都合が良かったと思います。

 

ベンチャー企業はプロジェクトの成功を目的とした集団、大企業は身内を守るための集落と考えればそこに加入する言葉が変わってきても違和感はないです。

あるプロジェクトに参加するので文字通り「join」になるでしょうし、逆に集落に新しく入れてもらうのであれば「入社」になるのでしょう。

逆にベンチャー企業に入社というと自分から動かない社員感も少なからず感じますし、大企業に参加する(ジョインする)というと何か違和感があります。

 

ジョイン、入社という言葉の一つですが、そこでも大企業とベンチャー企業で違いがわかると思いますので参考になれば幸いです。